
老犬がぐるぐる回る原因は?対処法や普段からできるケアも紹介!

愛犬がぐるぐると回る姿を見ると、「歳のせいかな」と思う一方で、「もしかして体調に問題があるのでは?」と不安になることもありますよね。
回る行動は加齢による影響も考えられますが、認知症や耳・目・脳の病気など、見た目にはわかりにくい病気が隠れている可能性もあります。大切なのは愛犬の様子をよく観察し、必要に応じて動物病院で相談することです。
本記事では、老犬がぐるぐる回る行動の原因や対処法、日常でできるケアについてわかりやすく解説します。加齢による愛犬の変化に不安になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
加齢によってぐるぐる回るようになった愛犬が、これまでとは違う方向に回り始めた場合は、脳や目などに病気が隠れている可能性があります。
例えば、普段は時計回りに回ることが多いのに、最近は反時計回りに回っているなど、いつもと異なる行動には注意が必要です。
老犬は若いころに比べて耳が遠くなったり、目が見えにくくなったりするため、周囲の音や動きへの反応が鈍くなります。その結果、飼い主も愛犬の小さな変化に気付きにくくなります。
年齢のせいだろうと楽観せず、普段と違う行動がみられるときは、必要に応じて動物病院を受診すると安心です。
老犬がぐるぐる回るとき、まるで尻尾を追っているような仕草を見せることがあります。
実は、この行動の裏には理由が隠れている可能性があり、主に次のような原因が考えられます。
排泄の前兆
ストレスの解消
前庭疾患
一見すると子犬のころに見られる行動に似ていますが、体調や心の状態が影響している場合があるため、上記の原因に当てはまっていないか十分な観察が必要です。
トイレや散歩中など、排泄したいときにぐるぐる回ることがあります。
老犬だけでなく、多くの犬に見られる行動で、基本的には大きな心配はないでしょう。
ただし、普段より長くぐるぐる回っていて、なかなか排泄できない場合は、排泄機能などに何かしらの異常が起こっているのかもしれません。
おしっこが出ない・少ないときは、前立腺肥大や尿路結石、腎臓病などの病気が隠れていることがあるため、できるだけ速やかに動物病院を受診しましょう。
老犬がぐるぐると尻尾を追いかけるように回るのは、ストレスや不安を解消しようとしている可能性があります。
若いころに比べて目や耳の機能が低下すると、周囲の状況を認識しにくくなり、不安を抱えやすくなります。
生活環境に変化があった場合も、うまく適応できずストレスを感じてしまうことも少なくありません。
そのため、できる限り行動が落ち着いていたころの環境に近づけ、安心して過ごせるようにサポートしてあげましょう。
シニア期によくみられる病気のひとつである前庭疾患は、発症すると尻尾を追いかけるようにぐるぐる回ることがあります。
前庭とは内耳にある平衡感覚をつかさどる器官で、異常が起きるとふらつく、同じ場所をぐるぐる回る、頭を傾けるなどの症状が表れます。
老犬では、原因が特定できないまま突然発症するケースも少なくありません。
命に直接かかわることはほとんどないとされますが、自分の動きを制御できず、食事をとりにくい・排泄しづらいなど、日常生活に影響が出る恐れがあります。
老犬がぐるぐる回る行動を見せる場合、原因は加齢による体調の変化や表面には表れていない病気が影響しているのかもしれません。
行動を放置したり、無理にやめさせようと叱ったりすると逆効果になる可能性もあるため、まずは原因を特定してから対処法を考えていくことが重要です。
ここでは、老犬がぐるぐる回るときの対処法を2つ紹介します。
老犬がぐるぐる回る行動を放置すると、悪化して転倒やケガのリスクが高まるため、速やかに原因を特定することが重要です。
また、ぐるぐる回る行動には認知症や耳・目・脳の病気などが関係していることがあります。
様子を見ているうちに進行してしまう可能性もあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
受診したときは、行動の頻度や状況を詳しく伝えることが大切です。獣医師が原因を特定しやすくなるだけでなく、病気の早期発見につながることもあります。
ぐるぐる回る行動は老化や病気に影響されて起こるもので、愛犬もわざとやっているわけではありません。
叱っても改善されないどころか、かえって犬にストレスを与え、行動が強まる可能性があります。
そのため、叱らずに他の行動に注意をそらすことが重要です。例えば、お気に入りのドッグフードやおやつ、おもちゃを使って注意をそらして回る行動を起こさせないよう工夫してみましょう。
穏やかに誘導することで、愛犬を不安にさせることなく、回る行動を止めやすくなります。
老犬が円を描きながらぐるぐる回るときは、単なる癖ではなく、体や脳に何らかの病気が隠れている可能性があります。
「高齢だから仕方がない」と放置すると、症状が進行する恐れもあるため、早めに原因を特定することが大切です。主に考えられる原因は、以下のとおりです。
認知症
脳の病気
目の病気
それぞれどのような病気なのか、どこに原因があるのかを確認していきましょう。
老犬がぐるぐる回る原因として、よくあるのが認知症(認知機能不全症候群)です。
老化や病気の影響による認知機能の低下で起こり、徘徊や旋回といった症状が出て、円を描きながらぐるぐる歩き続ける行動が見られる場合もあります。
また、自分のいる場所がどこかわからなくなったり、昼夜の間隔がずれたりすることも珍しくありません。
症状が進むと、排泄の失敗や無駄吠えなどの行動変化も見られるため、環境を整えて安全に過ごせるようにするだけでなく、必要であれば動物病院で相談をすると安心です。
老犬が円を描くようにぐるぐる回る原因として考えられることのひとつが、てんかんや脳梗塞、脳炎など脳の病気です。
脳の一部に障害が起きると、バランス感覚や神経の働きが乱れ、まっすぐ歩けず片側に偏って回るような行動が見られることがあります。
脳梗塞や脳炎など、放置すると命に直結する病気の可能性もあるため、脳の病気が原因の場合は早期の診断と治療が大切です。
異変を感じたら自己判断せず、できるだけ早く動物病院で検査を受けましょう。
白内障や緑内障など視力に関わる病気も、老犬がぐるぐる回る原因になります。
視界がぼやけたり暗くなったりすると方向感覚を失い、まっすぐ歩いているつもりでも同じ場所を回ってしまうことがあります。
また、見えない不安から安全な範囲を探すようにうろうろと歩き続けることも少なくありません。
目の病気は進行すると視力を失う恐れがあるため、早期の発見と治療が重要です。
獣医師による治療を受けたうえで部屋の明るさを保ったり、障害物を取り除いたりと、見えにくくても安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。
老犬がぐるぐる回る行動には、排泄の前兆やストレス解消、認知症や耳・目・脳の病気などさまざまな原因が隠れています。
なかには、命にかかわる病気の症状としてぐるぐる回る行動が出ていることもあります。
病気を早期発見するためにも「高齢だから仕方がない」と自己判断せず、まずは動物病院に相談すると安心です。放置すると行動が強く出てしまうこともあるため、愛犬が安心して過ごせるよう、早めの対応を心がけましょう。


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