
老犬のお漏らし対策は?原因や普段からできる対策まで紹介!

老犬のお漏らしは、加齢による体の衰えや病気、ホルモンの変化など、さまざまな原因によって起こる可能性のある現象です。
しかし、「お漏らしの掃除が大変」「どうして急に?」と悩む方も多いかもしれません。
まずは、なぜお漏らししてしまうのか、どのように対策すればいいのかなど、正しい知識を持つことが大切です。
本記事では、老犬がお漏らしする主な原因をまとめ、原因がわからないときの対処法から自宅でできるケア対策について解説します。
お漏らし対策を考える上での注意点も紹介するので、愛犬の健康を守るためにもぜひ参考にしてみてください。
高齢になった愛犬がお漏らししてしまうのには、以下のような原因が考えられます。
排尿にかかわる筋力の低下
認知症による粗相
ホルモン反応性尿失禁
糖尿病や腎不全などの病気
ストレスによる不安
原因は加齢によるものだけでなく、病気が関係している場合もあります。
原因によって適切な対策が異なるため、まずはなぜお漏らししてしまうのかを知ることが大切です。
加齢による筋力の低下は、老犬がお漏らししてしまう原因の一つです。
犬の排尿には、膀胱周辺の排尿筋や尿道にある内尿道括約筋・外尿道括約筋などが関係しており、膀胱を収縮させて排尿したり、尿が出るのを止めたりしています。
排尿を制御するこれらの筋肉が弱まることで、排尿しようとしていなくても、気がついたらお漏らししてしまう結果につながります。
人でも年を取ると筋力が弱まり、少し力を入れただけで尿が漏れてしまうことがあるのと同じ仕組みです。
認知症の症状の一つとして、お漏らしの頻度が増えることがあります。
犬も人と同じように認知症を発症することがあり、脳の機能低下によりトイレ以外の場所で排尿してしまうトラブルが起こりやすくなります。
普段はトイレでできていたのに、急に別の場所でするようになったり、トイレに行く途中でお漏らししてしまったりするため、愛犬にとっても飼い主にとってもつらい症状です。
認知症の症状について、詳しくは「老犬の認知症の末期症状は?対処法や予防方法も紹介!」も参考にしてみてください。
老犬がお漏らししてしまう原因として、ホルモン反応性尿失禁も考えられます。
ホルモン反応性尿失禁とは、ホルモンバランスが崩れることでお漏らしが起こる病気です。
排尿は泌尿器周辺の筋肉に制御されていますが、実はエストロゲンやテストステロンといった性ホルモンも排尿のコントロールに影響しています。
オスで起こることは珍しく、特に去勢・避妊手術をした大型犬のメスに多いと考えられています。
ホルモン反応性尿失禁は、基本的には命に関わるような病気ではありません。
老犬のお漏らしには、糖尿病や腎不全などの重大な病気が隠れている恐れがあるため、注意が必要です。
糖尿病や腎不全の症状の一つに「多飲多尿」があり、水を多く飲むことで排尿の頻度が増え、トイレに間に合わずお漏らししやすくなります。
犬の糖尿病では、血糖値を下げる働きをしているインスリンと呼ばれるホルモンが働かない、あるいは少なくなることで起こる病気です。
腎不全は腎臓の機能が低下する病気で、末期になると尿が出ない症状が表れますが、初期症状では多飲多尿が起こります。
お漏らしが起こる原因として、環境の変化や不安・恐怖などのストレスも挙げられます。
若い頃は大丈夫でも、老犬になると視力・聴力の低下などが原因で、ストレスを感じやすくなる場合があります。
お漏らしが始まった時期に周辺環境に変化があった場合は、ストレスによる不安が原因かもしれません。
ごはんの種類やトイレの位置の変更など、飼い主にとってはちょっとした変化と感じることでも、愛犬にとっては不安の原因となってお漏らしが始まる可能性があります。
愛犬が年を取り、お漏らしするようになった場合は、次のような対策を検討しましょう。
動物病院を受診する
しつけ用ペットシーツに変えてみる
トイレの場所を見直す
お漏らしの原因を見極めて、原因に合った方法でサポートしてあげることが大切です。
ここでは、愛犬の健康や安心のためにできる具体的な対策・対処法を解説します。
何が原因でお漏らししてしまうのかを知るためにも、まずは動物病院を受診しましょう。
老犬がお漏らししてしまう原因として、老化現象による筋力低下やストレス・不安を挙げましたが、実は病気が隠れている可能性があるためです。
腎不全の初期症状には多飲多尿があり、これによりお漏らしが起こっている場合は、できるだけ早く受診して、治療を始める必要があります。
病気が原因でなかったとしても、健康状態が良好だと確認できれば安心につながります。
老化による視力の低下により、トイレの場所を認識しづらいことでお漏らししてしまうのであれば、しつけ用ペットシーツに変える方法もあります。
しつけ用ペットシーツとは、人間には感じ取れない特殊なにおいが付いたペットシーツです。
犬の習性であるマーキング行動を利用し、においの付いた場所で排尿するよう促します。
においでトイレの場所を知らせられるため、視力が低下した犬でも場所を把握しやすくなり、粗相を減らせることがメリットです。
愛犬が高齢になり、トイレに間に合わずお漏らししてしまうようなら、トイレの場所を見直してみましょう。
加齢により手足の筋力や体力が低下し、トイレまで歩くのが難しくなってお漏らししてしまうことがあります。
普段過ごしている場所や寝床の近くにトイレを置くことで、間に合わずお漏らししてしまう頻度を減らせるかもしれません。
ただし、視力が低下している場合、急にトイレの場所が変わると混乱させてしまうため、どこですれば良いか再度教えてあげる必要があります。
愛犬が高齢になり、お漏らしの頻度が増えてきたと感じたら、日常のケアを見直すことが大切です。
お漏らしを完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、以下のような対策により清潔で快適な環境を保ちやすくなります。
おむつを着用させる
尿の回数や量を記録しておく
サプリメントを取り入れる
それぞれの対策を詳しくみていきましょう。
愛犬がお漏らしを頻繁にする場合は、おむつを着用させることで、トイレ外での排尿を防げます。
お漏らしのたびに掃除する手間がなくなり、愛犬の周辺環境も清潔に保てることがメリットです。
一方で、おむつを着けっぱなしにすると、肌荒れや蒸れの原因になるため、夜間やお留守番中だけなど一時的に利用するのがよいでしょう。
おむつを着用させる場合も、排尿した気配があればすぐに交換してあげるなど、清潔に保つケアが必要です。
年を重ねてからのお漏らしは年齢や病気が原因として考えられ、シニア期に多いトラブルです。
原因によって適切な対策が異なるため、飼い主の悩みの種になることもあります。
そこで、老犬のお漏らし対策に関して、多くの方が疑問や不安に思っていることを質問として取り上げて詳しく回答していきます。
愛犬にとって最適なお漏らし対策を考える際のヒントにしてみてください。
愛犬が寝ている時にお漏らししてしまうときは、寝る前にトイレに連れて行ったり、寝る時だけおむつを着用したりすることで対策しましょう。
特に筋力の低下が原因の加齢によるお漏らしは、筋力の弱まるリラックスした状態や寝ている時によく起こります。
お漏らしが少量であっても、寝床が汚れて不衛生な状態になると、感染症や皮膚病などを引き起こすリスクがあります。
快適な寝床の維持と愛犬の健康のためにも、寝ている間もお漏らし対策は欠かさないことが大切です。
お漏らしが始まる年齢は、個体差や環境要因があるため一概に何歳からとは言えませんが、一般的にはシニア期と呼ばれる7歳以降に多いとされています。
ホルモン反応性尿失禁は去勢・避妊手術で起こりやすくなるため、早いと4歳で症状が出始めるケースもあるようです。
また、お漏らしの原因になる糖尿病や腎不全も、7歳以上のシニア期から増える病気の一つです。
ストレスによるお漏らしは年齢に関係なく起こる可能性がありますが、原因が解消されると症状が治ります。
老犬がポタポタと尿を漏らしてしまう原因は、年齢による筋力低下や糖尿病・腎不全などの病気、ホルモン反応性尿失禁、ストレスなどが考えられます。
原因によっては、早期発見・早期治療が重要なため、「加齢によるもの」と自己判断せず、動物病院を受診することが重要です。
病気が原因でなくても一度受診しておくと、お漏らしの対策やケアなどのアドバイスをもらいやすくなります。
また、排尿トラブルのサプリメントを取り入れる場合も、獣医師に相談しておくと安心です。
老犬のお漏らしは、筋力の低下や認知症、病気、ストレスなどさまざまな原因が考えられます。
原因を見極めたうえで、トイレ環境の見直し、おむつ・しつけ用ペットシーツの活用、排尿の記録、サプリメントなどの対策を取ることが大切です。
お漏らしの原因をはっきりさせることで、適切な対策が取りやすくなり、愛犬の健康で快適な生活につなげられます。
シニア期の穏やかな時間を後悔のなく過ごすためにも、お漏らし対策を工夫して、日々のケアを丁寧に行いましょう。


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