
犬が目を開けて寝る理由は?痙攣やいびきをかきながら寝るリスクも紹介!

愛犬が目を開けて寝ている姿を見ると、「病気なのでは?」「異常があるのでは?」と心配になる方も多いでしょう。
犬は人間と睡眠の仕組みが異なり、防衛本能や夢を見ているとき、犬種の特徴や第三眼瞼の働きなどが理由で、目を開けたまま眠ることがあります。
そのため、必ずしも体調不良などの異常を示す行動ではありません。
ただし、目を開けたまま寝ることでリスクにつながる場合もあるため注意が必要です。
本記事では、犬が目を開けて寝る理由や考えられるリスク、寝ているときに見られる行動の原因と対処法を解説します。
愛犬が目を開けて寝ていると、「何か異常があるのでは?」「病気かも」と不安になりますよね。
実は、犬に特有の行動や現象が理由で目を開けて寝ているだけで、必ずしも異常があるとは限りません。
犬が目を開けて寝る理由として、主に以下の4つが挙げられます。
防衛本能がある
夢を見ている
犬種の特性からきている
第三眼瞼が働いている
上記の理由について詳しく見ていきましょう。
犬が目を開けて寝るのは、防衛本能が関係している可能性があります。
寝ているときも周囲の物音に警戒し、すぐに動けるように備えているため、目を開けたまま寝ることがあると考えられます。
犬が家畜化されたのは少なくとも1万1,000年前、一説には3万年前とも言われており、人と一緒に生活してきた歴史の長い動物です。
一方で、犬の遺伝子はオオカミと似ていることから、諸説ありますが遠い祖先にオオカミがいると考えられています。
野生だったころの習性、飼い主や家畜を野生動物から守る行動の名残が今も残っているのかもしれません。
犬が目を開けたまま寝る理由の一つは、夢を見ていることによる現象です。
人間と同じように、犬も夢を見ることがあると考えられており、特に浅い眠りである「レム睡眠」のときに夢を見やすいとされています。
レム睡眠のときは眼球運動が盛んになり、寝ているのに瞬きしたり目が半開きになったりすることがあります。
目を動かすだけでなく、手足やしっぽを動かしたり小さく鳴いたりするなど、夢のなかの行動を体で表現しているのかもしれません。
頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い短頭種、いわゆる「鼻ぺちゃ」が特徴の犬は、一般的に他の犬種より目を開けて寝ることが多いと考えられています。
短頭種の代表的な犬種は次のとおりで、チワワやポメラニアン、マルチーズも含まれるケースがあります。
ブルドッグ
パグ
シーズー
ボストンテリア
フレンチ・ブルドッグ
ペキニーズ
目が突出しやすい短頭種は、構造上まぶたが完全に閉じにくく、目を開けて寝る様子が見られることがあります。
犬は目頭の奥に、「第三眼瞼(だいさんがんけん)」や「瞬膜(しゅんまく)」と呼ばれる3つ目のまぶたを持っています。
第三眼瞼は眼球の表面を保護し、涙の量を調節して乾燥を防ぐ役割を担う器官です。
通常は目頭の内側に収められていてほとんど確認できませんが、リラックスして寝ているときなど、力が抜けた状態で瞬きすると白っぽいヒダが現れることがあります。
犬が寝ているときに白目を剥いていて、起きると元に戻るのは、第三眼瞼が見えただけかもしれません。
犬が目を開けて寝る現象は、防衛本能や夢、犬種の特性、第三眼瞼といった理由で起こることがあります。
必ずしも異常な現象とは限りませんが、目を開けて寝ることでさまざまなリスクが生じる可能性を知っておくことが大切です。
ここでは、目の乾燥やゴミ・異物の混入など、目を開けて寝ると起こりやすいリスクを詳しく解説します。
犬が目を開けたまま寝ると、目の表面が乾燥しやすくなるので注意が必要です。
目の開き方が小さく薄目だったとしても、長時間そのままになると目の表面が乾燥してドライアイ(乾性結膜炎)になりやすくなります。
ドライアイを放置すると角膜が傷つきやすくなり、感染症や色素沈着、視力の低下などを引き起こすリスクが高まります。
目やにの増加や充血、目をこするなどの初期症状を見逃さず、気になるようなら早めに動物病院を受診しましょう。
目を開けたまま寝ることで、ゴミや異物が目の中に入りやすくなることに注意しましょう。
そもそも犬のまぶたには、眼球の保護や異物の除去などの役割があり、まぶたが開きっぱなしになることで、異物の侵入を阻止したり除去したりしにくくなります。
まばたきすれば自然と涙で洗い流されますが、放置すると角膜に傷がついて炎症が起こったり、感染症を引き起こしたりする可能性があり危険です。
目をこする行動が見られる場合は綺麗な水で洗い流し、動物病院を受診しましょう。
目を開けて寝ること自体に問題はありませんが、防衛本能により眠っていても緊張状態が続いているのかもしれません。
目を開けて寝る状態が習慣化することで、熟睡できる時間が減って睡眠不足を生じるリスクがあります。
犬が睡眠不足になると、疲れやすい・食欲不振・問題行動の増加といった症状が出て、健康状態や生活の質に悪影響を及ぼす恐れがある点に注意しましょう。
愛犬の睡眠環境を見直して、安心して眠れる状況にしてあげることが大切です。
愛犬が目を開けて寝ながらピクピクと痙攣していると不安になるかもしれません。
実は、睡眠中の痙攣にはさまざまな原因があり、正常な生理現象から病的な症状まで幅広い理由が考えられます。
様子を観察する際は、正常な行動なのか病気によるものなのかに注目しましょう。
ここでは、犬が痙攣しながら目を開けて寝る主な理由と対処法を解説します。
犬が寝ている間に軽い痙攣のような震えを見せる原因の一つに、寒さが挙げられます。
室温が低い環境や床が冷たい場所で寝ている場合、体温を維持するために筋肉を震わせる現象「シバリング」が見られることがあります。
シバリングは体温を上げるための生理的な反応で、特に小型犬や短毛種、子犬、高齢犬で見られることが多い現象です。
寒さによる震えが見られる場合、保温器具で室温を上げるほかに、ブランケットやペット用ヒーター、床暖房などで改善できます。
犬が痙攣しながら目を開けて寝るのは、てんかんや脳腫瘍、脳炎といった脳の病気が隠れている可能性があります。
寝ているときでも痙攣が起こることがあり、起きているときに起こるケースと比べて、異常に気付きにくいので注意しましょう。
脳による病気が原因の場合は、嘔吐や失禁、失神など他の症状が出るため、注意深く観察することが大切です。
普段とは異なる様子が見られるときは、症状を動画で撮影しておくと、動物病院で説明しやすくなります。
犬の睡眠に見られる軽い痙攣は、多くのケースがレム睡眠中に起こる正常な生理現象です。
前述のとおりレム睡眠は浅い眠りの段階で、この時期に犬は夢を見ており、夢の内容に反応して手足がピクピクと動いたり軽く震えたりすることがあります。
健康な犬であれば、痙攣は軽く短時間であり、起きた後は通常通りの状態に戻ります。
ただし、痙攣が普段より激しくなった場合や長時間続くようになった場合は、獣医師に相談しておくと安心です。
愛犬が寝ているときに目を開け、同時にイビキもかくのにはいくつかの理由があります。
そもそもイビキの原因は犬種や体型、健康状態によってさまざまで、生理的なものから病的なものまで幅広く存在します。
病的な原因の場合は、放置すると呼吸困難や睡眠の質低下など、健康への悪影響を及ぼす可能性もあるため適切な理解と対処が必要です。
犬の肥満はイビキの主要な原因の一つで、首回りや喉の周辺に脂肪が付き、気管が圧迫されて空気の通り道が狭くなることで起こります。
肥満によるイビキは、寝ているときに呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こすリスクがあります。
イビキの対処法としては、適切な食事管理と運動による体重減量が効果的です。
ただし、無理な食事制限や過剰な運動は、栄養不足や足腰の病気を引き起こす恐れもあるため、獣医師のアドバイスをもとに取り組みましょう。
短頭種は、生まれつきの骨格的特徴によりイビキをかきやすい傾向があります。
鼻腔が短く気道の通り道を確保しにくいため、イビキやガーガーという呼吸音、頻繁なパンティングなどを起こす「短頭種気道症候群」を発症しやすくなります。
日常的な対処法としては、涼しい環境を保ち、激しい運動を避け、首輪よりもハーネスを使用するのがおすすめです。
重症化すると外科手術が必要になることがあるため、症状が進行するようなら早めに獣医師に相談しましょう。
身体の力が抜け、リラックスして眠っていることも理由の一つです。
リラックス状態でイビキをかくことは健康的な深い眠りの証拠であり、基本的には心配する必要がありません。
飼い主が近くにいて安心していたり、遊んで疲れていたりする場合など、ときどきイビキをかく程度であれば正常の範囲と言えるでしょう。
ただし、「呼吸が苦しそう」といった様子が見られる場合は、他の原因も考えられるため、動物病院を受診しておくと安心です。
犬が目を開けて寝るのは、防衛本能や夢、犬種の特徴、第三眼瞼の働きなど自然な理由によることが多く、必ずしも異常ではありません。
しかし、目の乾燥や異物の混入、睡眠不足など健康に影響するケースもあります。
イビキや痙攣を伴う場合や、普段と違う様子が続く場合は注意が必要です。
愛犬の行動をよく観察し、気になるサインがあれば、早めに動物病院を受診して相談すると安心です。
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