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犬とお風呂に入っても大丈夫?危険性や正しい方法を紹介

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    家族として大切にしている愛犬と「一緒にお風呂に入りたい」「お風呂でリラックスしたい」と思う方もいるのではないでしょうか。

    実は、犬とのお風呂には感染症のリスクがあることも知っておく必要があります。

    しかし、犬のお風呂自体は被毛や皮膚を清潔に保ち、愛犬と飼い主の健康を守るために大切なケアの一つです。

    本記事では、なぜ犬とお風呂に入るのは危険なのかを解説したうえで、犬をお風呂に入れる際の注意点や正しい入れ方を紹介します。

    大切な愛犬と快適に過ごせるよう、正しい知識を身につけてケアしていきましょう。


    犬とお風呂に入っても大丈夫?

    結論として、犬と一緒にお風呂に入ることはおすすめできません。

    犬とお風呂に入ることが推奨されないのは、感染症のリスクがあるためです。

    厚生労働省が発表した「愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン」でも、以下のように感染の危険性について記載されています。

    ”3.2.2感染経路対策

    一般に、健康な愛玩動物と通常程度の接触を行うことで感染症が伝播する可能性はきわめて低い。しかし、必要以上に密接な接触を行うことは感染の危険性を増大させることとなるため、避けるべきである。

     過剰な密接接触の例

    ・口移しで餌を与える   ・同じ寝具を使用する   ・口の周囲を舐めさせる   ・同じ食器を用いる ・一緒に風呂へ入れる”

    引用:厚生労働省|愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン,p10-11

    特に、病気への抵抗力が弱い子どもや高齢者、持病のある人ほど犬と一緒にお風呂に入るのは避けるほうが無難です。


    犬とお風呂に入る危険性|感染する可能性のある病気を紹介!

    犬とお風呂に入ることは、人獣共通感染症に感染するリスクがあるため推奨されません。

    人獣共通感染症(動物由来感染症)とは、細菌・ウイルス・寄生虫などの病原体を介し、動物から人、人から動物に感染する病気の総称です。

    ここでは、犬と一緒にお風呂に入ることで感染のリスクが高まる代表的な人獣共通感染症を紹介します。


    パスツレラ症

    パスツレラ症(パスツレラ感染症)とは、犬など動物の口の中や爪にいるパスツレラ菌に感染することで起こる病気です。

    パスツレラ菌は、猫の爪には約25%、口の中にはほぼ100%、犬の口には約75%の割合で存在していると考えられていますが、その動物には悪さをしません。

    人への感染経路は、犬に噛まれたり引っ掻かれたりした際の傷からが一般的です。

    犬とお風呂に入った際、傷口を舐められたり唾液が付着したりすることで、発症する可能性があります。


    皮膚糸状菌症(真菌症)

    皮膚糸状菌症に感染した犬とお風呂に入った場合に、人に感染するリスクがあります。

    皮膚糸状菌症とは、カビ(真菌)の一種である糸状菌が、皮膚に感染することで起こる病気です。

    子犬や老犬など免疫力の低下した犬に感染しやすく、皮膚の赤みやフケ、円形脱毛などを起こします。

    糸状菌は人にも感染する病原体で、発症するとかゆみ・フケ・円形脱毛・水泡などの症状が表れます。

    特に、免疫力の低下している子どもや高齢者、持病のある人はリスクが高くなるので注意が必要です。


    イヌ・ネコ回虫症(トキソカラ症)

    回虫症とは、回虫(トキソカラ)という寄生虫による感染症で、犬に寄生する種類をイヌ回虫、猫に寄生する種類をネコ回虫と呼びます。

    回虫は寄生した生物の消化器に住みつき、産んだ卵が糞便として排出されます。

    イヌ回虫が犬に寄生しても無症状であることがほとんどですが、卵を含む糞便が人の口に入ることで、発熱や咳、肝臓障害を引き起こすことがあります。

    犬とお風呂に入った際、おしりに付いている糞便や卵が飼い主の口に入り、発症するリスクがあることを理解しておきましょう。


    犬とお風呂に入る際の注意点

    感染症のリスクから、犬とお風呂に入ることは推奨されませんが、「どうしても一緒に入りたい」という方もいるのではないでしょうか。

    たしかに、持病がなく健康な大人であれば、犬とお風呂に入ることは不可能ではありません。

    ただし、犬と人の両方が安全に入浴するためにも、感染症のリスクと注意点を理解しておくことが重要です。


    お湯の温度に注意する

    お湯の温度は、愛犬の様子を見ながら夏は35℃〜38℃、冬は38℃前後に調節してあげましょう。

    人が気持ちいいと感じるお風呂の温度は、犬にとって熱すぎる場合があります。

    特に夏場の熱いお風呂による体温の急上昇や、皮膚の乾燥などに注意が必要です。

    また、冬場に低すぎる温度でお風呂に入ると、風邪を引いてしまうことがあります。

    犬をお風呂に入れる前に自分の手でお湯を触り、熱すぎたり冷たすぎたりしないか確認することが大切です。


    犬用のシャンプーやソープを使用する

    愛犬とお風呂に入るときは、犬用のシャンプーやソープを使いましょう。

    犬の皮膚は人より薄くデリケートなため、人用のシャンプーは刺激が強すぎることがあります。

    また、犬の皮膚は「中性から弱アルカリ性」、一方で人の皮膚は「弱酸性」であり、人用の弱酸性シャンプーは犬には不適です。

    人用を使うことで皮膚のバリアが壊れ、皮膚病やアレルギーなどを起こすリスクが高まるため、犬をお風呂に入れるときは犬用シャンプー・ソープの使用が推奨されます。


    食後は時間を取ってからお風呂に入れる

    ごはんを食べた直後の入浴は消化不良を起こすことがあるため、食後は時間を空けてからお風呂に入れましょう。

    通常、食後は消化のため消化管に血液が集中しますが、お風呂に入ると全身の血行が促進されます。

    そのため、消化に必要な血流が確保されにくくなり、消化不良に陥る可能性があります。

    消化不良は嘔吐や下痢の原因になり、入浴中の人獣共通感染症の感染リスクにもつながるため、ります。

    少なくとも食後1〜2時間は空けてあげましょう。


    目の下や口周りは丁寧かつ入念に乾かす

    犬とお風呂に入った後は、しっかり乾かすことも重要です。

    自然乾燥や乾かし方が甘い場合、皮膚や毛の間に水分が残ってしまい細菌やカビが繁殖しやすくなります。

    特に、パグやフレンチ・ブルドッグ、シーズー、ボストンテリアなどの短頭種では、目の下や口周りのシワに水分が残りやすいため、入念に乾かしてあげましょう。

    長毛や巻き毛の犬種は乾かすときに毛玉になりやすいため、ブラッシングをしながら根元まで乾かすことがポイントです。


    換気を行っておく

    犬とお風呂に入る際は、浴室を十分に換気しましょう。

    人とは異なり、犬はパンティングと呼ばれる呼吸と肉球にある汗腺により、体温調節を行っています。

    そのため、浴室の温度や湿度が高いと体温調節がうまくできず、体調不良を起こしてしまう可能性があります。

    特に体温調節が苦手な短頭種は、呼吸困難を引き起こすリスクが高いことに注意が必要です。

    お湯の温度を低めに設定するだけでなく、窓を開けたり換気扇を回したりして換気することが重要です。

    犬をお風呂に入れる正しい方法

    犬をお風呂に入れるときは、前述の注意点を守りながら、適切な手順で行うことが大切です。

    準備不足や不適切な洗い方で入浴させると、犬にストレスを与えたり、皮膚や被毛のトラブルを招いたりする恐れがあります。

    愛犬に負担をかけず、安心して入浴できるようにするため、ここでは基本的なお風呂のステップを順番に解説します。

    STEP1.お風呂グッズを準備する

    犬をお風呂に入れる前に、必要なグッズをあらかじめ浴室内に用意しておきましょう。

    事前に準備を整えておくと、愛犬を待たせることなくスムーズにお風呂に入れられるため、負担を減らすことにつながります。

    浴室内に持ち込むのは犬用シャンプー・リンスのほか、ペット用バスタブ・タライや泡だてネットなどがあると便利です。

    お風呂から出たらすぐに使えるように、浴室の近くにはタオルやブラシ・くし、ドライヤーを用意しておくとよいでしょう。

    STEP2.お風呂に入る前に汚れを洗い流す

    シャンプーで洗う前に、ぬるま湯で犬の体全体の汚れを軽く洗い流しましょう。

    地肌を濡らすようにお湯をかけるだけでなく、特に泥や汚れが付きやすい足やおしりまわりは念入りにすすぎます。

    先に汚れを落としておかないとシャンプーの泡立ちが悪くなるため、洗い残しを避けるうえで重要なステップです。

    また、あらかじめ汚れを落とすことで、シャンプーをつけたときにゴシゴシこする必要がなくなり、皮膚や被毛への負担を減らせます。


    犬のお風呂に関するよくある質問

    犬をお風呂に入れる適切なタイミングや頻度は、犬種や年齢、季節によって異なるため、迷われる方も多いのではないでしょうか。

    知り合いに聞いても、「うちは月1回トリミングサロンで」「うちの子はお風呂を嫌がるからなかなか入れられない」など、家庭によってさまざまで参考にしにくいことがあります。

    そこで、ここでは犬のお風呂に関する質問を取り上げ、詳しく回答していきます。


    子犬のお風呂はいつから大丈夫?

    子犬の最初のお風呂は、初回の狂犬病ワクチンや3回目の混合ワクチンの接種が済んだ後、生後3〜4か月から可能です。

    最後のワクチンから最低でも1週間は空けて、できるだけ短時間で済ませるようにします。

    うんちが緩いときや元気がないときはお風呂に入れるのは避け、獣医師に相談すると安心です。

    子犬は成犬より体温調節が苦手で、風邪を引いたり消化不良を起こしたりするなど体調不良を起こすこともあるため、水分が残らないようしっかり乾かしてあげましょう。


    犬は週に1回シャンプーしたほうがいいですか?

    犬のシャンプーは、1か月に1〜2回程度が適切と考えられており、1週間に1回では多い場合があります。

    シャンプーの頻度が多いと、皮膚のバリアとなる皮脂が落ちすぎてしまい、皮膚の乾燥によるかゆみやフケといったトラブルが起こりやすくなる点に注意が必要です。

    一方で、汚れを放置すると皮膚炎や感染症などのリスクが高まります。

    汚れやにおいがひどい場合は、一般的なシャンプーの頻度にこだわらず、適宜シャンプーしてあげましょう。


    犬がお風呂に入る頻度は?

    犬のお風呂の頻度は、月1〜2回が一般的です。

    ただし、適切なお風呂の頻度は犬種や季節、体質によって異なります。

    特に高温多湿になる夏場は、犬の皮膚で雑菌が繁殖しやすくなるため、頻度を増やしましょう。

    犬は汗をかかないと思われていますが、実はアポクリン腺と呼ばれる汗腺が全身に分布しており、湿度が高いと雑菌の温床になります。

    一方、乾燥しやすい冬場や犬種はお風呂の頻度を減らして、皮膚の皮脂を落としすぎないように気をつけてあげましょう。


    【まとめ】犬とお風呂に入る注意点・危険性

    犬とお風呂に入ることは感染症のリスクがあるため控えるべきですが、犬自身の入浴は被毛や皮膚を清潔に保ち、健康を守るために欠かせないケアの一つです。

    頻度の目安は月に1〜2回ですが、犬種や体質、生活環境によって異なるため、愛犬の様子を見ながら調節しましょう。

    子犬の場合は、ワクチン接種を終えてから徐々に慣らすと安心です。

    犬も人も安全に、そして楽しくお風呂に入れるように、正しい知識を持っておきましょう。


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