
犬にまたたびを与えても大丈夫?基本知識と対処法を紹介

猫にリラックス効果を与えることで知られる「またたび」ですが、「犬に与えても大丈夫?」と疑問に思う飼い主の方もいるのではないでしょうか。
実は、猫とは違って犬はまたたびの成分に反応しないため、喜んだりリラックスしたりする効果はありません。
それどころか、誤飲や消化不良といった思わぬ事故につながる恐れもあるため、安易に与えるのは危険です。
本記事では、またたびが犬に与える効果と危険性、誤食時の対処法に加え、代わりとなるおすすめのアイテムを紹介します。
一般的に猫のおもちゃに使われるまたたびですが、犬に与えても害はないのでしょうか。
結論から言うと、犬がまたたびを食べてしまったとしても中毒を起こす危険性は低く、基本的には問題ありません。
しかし、食べた量や体質によっては体調不良を引き起こす可能性も否定できないため、正しい知識を備えておくことが重要です。
まずは、またたびとはどのような植物なのか、犬が食べることで危険性はあるのかを解説します。
またたびは、日本などの山林に自生するマタタビ科のつる性植物で、猫がにおいを嗅ぐと、体をすり寄せたり特有の「陶酔状態」になることが知られています。
この行動は、またたびに含まれる「マタタビラクトン」や「アクチニジン」などの成分によるものです。
特有の成分が猫のヤコブソン器官という嗅覚器官を刺激し、リラックスさせる効果をもたらします。
犬もヤコブソン器官はありますが、またたびに含まれる成分には反応しません。
そのため、犬にまたたびを嗅がせても、猫のように特有の陶酔状態にはならないとされています。
犬は、猫のようにまたたび成分によって中枢神経が刺激されることはないため、少量を口にした程度で深刻な症状が出ることはほとんどないと考えられています。
しかし、体質や食べた量によっては消化不良を起こし、下痢や嘔吐などの胃腸トラブルが現れる可能性は否定できません。
また、またたびの成分以上に注意すべきなのが誤飲のリスクです。
猫用のまたたび入りのおもちゃや、乾燥した枝などを丸飲みしてしまうと、喉や腸に詰まって呼吸困難や腸閉塞を引き起こす危険性があります。
万が一、またたびを飲み込んでしまい体調に異変が見られた場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
犬はまたたびの成分で中毒を起こしにくいとされていますが、猫用のおもちゃを飲み込んでしまったり、枝や粉末を大量に食べてしまった場合は注意が必要です。
誤飲や誤食に気付いたら、速やかに以下のように対処しましょう。
すぐに口や周囲を確認して残りを拭き取る
嘔吐やふらつきなど異変があれば獣医に連絡
安静・絶食で様子を見つつ、症状を記録する
ここでは、犬がまたたびを食べてしまったときの主な対処法を解説します。
愛犬がまたたびを食べてしまったことに気付いたら、まずは口の周りや中を確認しましょう。
粉末タイプのまたたびを誤食した場合は、口の周りに付着している粉をタオルで拭き取ります。
枝や猫用のおもちゃなど固形物の場合は、口の中に残っていないかを確認し、安全に取り出しましょう。
あわせて、食べてしまった時間やおおよその量を記録しておくと、後から病院を受診する際に役立ちます。
またたび自体に強い毒性はありませんが、愛犬の様子に異変が現れた場合は速やかに動物病院に連絡しましょう。
成分による中毒の危険性は低くても、枝やおもちゃが喉や腸に詰まったり、消化不良を起こしたりする可能性があるためです。
特に、嘔吐や下痢を繰り返す、足元がふらつく、ぐったりしているといった症状が見られるときは要注意です。
獣医師に相談する際は、「食べた物と量」「現在の症状」「経過した時間」を伝えます。
また、無理に吐かせる行為は、かえって症状を悪化させる恐れがあるため避けましょう。
またたびを食べてしまった後、すぐに明らかな異変が出なくても、半日から1日程度は油断せずに愛犬の様子を観察しましょう。
胃腸を休ませるため、数時間は食事を控えて絶食させ、静かに休める環境を整えます。
様子を見ている期間中は、排泄物の状態や行動の変化をスマートフォンなどで、動画やメモに記録しておくことをおすすめします。
万が一、後から症状が悪化して受診するときに、記録が重要な診断材料となるためです。
誤食後、少しでも異変を感じたら、早めの受診を検討しましょう。
犬がまたたびを舐めたり食べたりしても、すぐに重篤な中毒症状を引き起こす危険性は低いとされています。
しかし、だからといって積極的に与えて良いわけではありません。
犬にとってまたたびは、特別なリラックス効果をもたらさないだけでなく、思わぬ事故や体調不良を招く恐れがあります。
ここでは、犬にまたたびを与えてはいけない3つの理由を詳しく解説します。
犬は、またたびに含まれる特有の成分に反応することはありません。
そのため、猫のようにリラックスしたり、ストレスが解消されたりといった効果は期待できないことを念頭におきましょう。
「愛犬が喜んでくれるかもしれない」という飼い主の期待とは裏腹に、犬にまたたびのにおいを嗅がせても特別な反応は示さないため、あえて与えるメリットはありません。
愛犬のストレスケアやご褒美には、犬が安全に楽しめる犬専用のおやつや適切なおもちゃを選ぶことが大切です。
犬は好奇心が旺盛なため、猫用のまたたびの枝などを咥えて遊んでいるうちに、そのまま丸飲みしてしまう危険性があります。
もし固い枝が喉に詰まると、呼吸困難や窒息を引き起こす恐れがあり危険です。
また、喉に詰まらなかったとしても胃や腸を傷つけたり、腸閉塞の原因になったりすることも考えられます。
またたびの成分に反応しない犬に、あえてまたたびを与えることは、重大な誤飲誤食のリスクが増えるだけになるといえるでしょう。
またたび自体に犬への強い毒性はないとされていますが、愛犬の体質に合わず何らかの体調不良を引き起こす可能性はゼロではありません。
また、猫と同様に、犬でもアレルギー反応を起こす恐れがある点には注意が必要です。
犬の体質やその日の体調によっては、またたびの葉や粉末を舐めただけでも消化不良を起こし、嘔吐や下痢といった胃腸トラブルを招くことがあります。
特に、胃腸が弱い犬や子犬、シニア犬の場合は少量の摂取でも体調を崩すリスクが高いため、不要なトラブルを避けるためにも与えないのが安全な選択肢です。
犬にまたたびを与えても、猫のようなリラックス効果は得られないため、愛犬を喜ばせたいなら別のアイテムを選びましょう。
犬は優れた嗅覚を持ち、噛むことでストレスを発散し、満足感を得やすい特性を持っています。
ここでは、またたびの代わりに、犬が安全に楽しめて、夢中になって遊んでくれるおすすめのアイテムを3つ紹介します。
犬は優れた嗅覚を持っているため、香り付きのおもちゃは好奇心を強く刺激し、夢中になって遊んでくれます。
ベーコンやビーフ、チキンなど、犬が好むお肉の香りが練り込まれた丈夫なゴム製やナイロン製のおもちゃが多く市販されており、長時間の留守番や退屈しのぎにも最適です。
思い切り噛むことでストレス解消につながるだけでなく、遊びながら歯の表面の汚れを落とすデンタルケア効果が期待できる商品もあるため、愛犬の好みに合わせて選んでみましょう。
噛み応えのある犬用ガムは、犬の「噛みたい」という本能的な欲求を満たしてくれる定番のアイテムです。
牛皮などの動物性タンパク質を主原料としたものや、アレルギーに配慮したものなど種類も豊富です。
犬用のガムを時間をかけて噛むことは唾液の分泌を促し、歯垢の沈着を防いで口内環境を清潔に保つ効果も期待できます。
ただし、丸飲みによる喉の詰まりを防ぐため、愛犬の体格に合った適切なサイズや硬さのガムを選び、飼い主の目の届く範囲で楽しませるようにしましょう。
豚や鹿などの動物の骨は、より犬を夢中にさせるアイテムです。
骨についた肉の匂いや旨味が犬の嗅覚と味覚を刺激するため、夢中になって噛み続けるでしょう。
ストレス発散や歯磨き効果も期待できる優れたアイテムですが、加熱された鶏の骨などは縦に割れやすく、食道や胃腸を傷つける危険があるため推奨されていません。
市販の犬用に安全加工された骨や、適切に処理・乾燥された専用の商品を与えるようにしましょう。
また、硬い骨は犬の歯を痛める原因になるため、犬種や月齢に合わせた商品を選ぶことも重要です。
猫とは違い、犬はまたたびの成分による影響を受けにくいことが特徴です。
そのため、「ほんの少しなら与えても大丈夫?」「犬種によっては与えても問題ないのでは?」といった疑問を持つ飼い主の方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここではまたたびに関する疑問について、よくある質問を取り上げて回答します。
愛犬の安全を考える上で、参考にしてみてください。
結論から言うと、犬が少量のまたたびを舐めたり食べてしまったりしても、すぐに重篤な中毒を引き起こす危険性は低いと考えられています。
しかし、犬はまたたび特有の成分に反応することはなく、猫に表れるようなリラックス効果などのメリットは一切ありません。
反対に、体質によっては少量でも下痢や嘔吐といった消化不良を起こすリスクがあるため、愛犬の健康を守るためには与えない方が無難です。
万が一の誤飲事故を防ぐためにも、愛犬の手の届かない場所で保管しましょう。
基本的には、犬種によってまたたびの成分に対する反応が異なるということはありません。
どの犬種であっても、猫のようにまたたび特有の成分が中枢神経を刺激することはないためです。
ただし、誤食した際の「物理的な危険性」については、体格差が影響する可能性に注意が必要です。
たとえば小型犬や子犬、シニア犬の場合、少量の葉や小さな枝の欠片を飲み込んだだけでも、喉に詰まらせたり消化不良を起こしたりする恐れがあります。
健康な成犬であっても誤飲誤食のリスクは否定できないため、愛犬の体格に関わらず、初めから与えないのが一番の安全策です。
今回は、犬とまたたびに関する基本知識や危険性、食べてしまったときの対処法を解説しました。
犬はまたたびの成分に反応しないため、猫のようなリラックス効果は期待できません。
むしろ、固い枝や猫用おもちゃの誤飲、消化不良といったリスクが伴うため、犬には与えないことが大切です。
愛犬のストレス発散やご褒美には、またたびではなく、犬専用のガムや香り付きおもちゃなど、安全に欲求を満たせるアイテムを選びましょう。


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