
老犬の舌がうまく使えない原因・対処法|動物病院を受診すべきサインも紹介!

高齢の愛犬がごはんや水を頻繁にこぼすようになると、「舌がうまく動いていないのかな?」と心配になりますよね。
実は老犬の舌がうまく使えない原因は、加齢による筋力の低下だけでなく、口腔内トラブルや神経・脳の病気が関係していることもあります。
放っておくと誤嚥や栄養不足につながるリスクもあるため、早めの発見と対策が大切です。
本記事では、老犬が舌をうまく使えない原因や考えられる病気を解説します。
舌をうまく使えない愛犬に取り入れやすいケアの方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢になった愛犬が舌をうまく使えず、ごはんや水をこぼしてしまう原因として、主に以下が考えられます。
加齢による舌や口周りの筋力低下
歯周病や口内炎など口腔内トラブル
神経や脳の障害
加齢による筋力低下も原因の一つですが、病気が影響している可能性もあります。
適切に対処するためにも、なぜ舌がうまく使えないのか理由を見つけることが重要です。
老犬になって舌がうまく使えなくなる原因の一つが、加齢による舌や口周りの筋力低下です。
年齢を重ねると舌や口を動かす筋肉が徐々に衰えていくことで、ごはんや水をこぼしやすくなることがあります。
筋力低下のスピードや程度には個体差があるため、年を取ったからといって必ずしも舌がうまく使えなくなるとは限りません。
ほとんどこぼすことなく自力で食べられる子もいれば、飼い主のサポートがないと食べたり飲んだりできなくなる子もいます。
歯周病や口内炎といった口腔内トラブルも、老犬の舌がうまく動かなくなる原因です。
口の中の炎症により痛みがあると、舌や口を動かすことを嫌がる場合があります。
特に歯周病が進行すると、歯が抜けたり溶けたりして舌の位置が定まらなくなるケースや、炎症が舌にまで波及して痛みを伴うケースも見られます。
犬は自分で歯磨きできないため、定期的なデンタルケアと口腔内の確認が大切です。
普段からケアや観察を怠らずに続けることで、口腔内トラブルを予防できます。
三叉神経麻痺や顔面神経麻痺など、神経や脳の障害により舌がうまく動かなくなることがあります。
三叉神経麻痺とは、特に中高年齢の犬で多くみられ、目・上顎・下顎に走る脳神経が障害を受けて麻痺が起こる病気です。
舌の運動機能には直接影響をあたえませんが、口が開きっぱなしになり、食べたり飲んだりしにくくなります。
顔面神経麻痺とは、舌の神経3分の2を支配する顔面神経に障害が生じて、味覚の消失や口唇の麻痺が起こる病気です。
舌がうまく使えないからといって、「直接的に愛犬の健康に影響を与えないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、舌がうまく使えない場合、主に以下のようなリスクが発生します。
食べこぼしや食欲の低下
食べ物が気管に入って起こる誤嚥性肺炎
栄養不足や脱水症状
愛犬の健康を守って穏やかに過ごしてもらうためにも、どのようなリスクがあるか理解しておくことが大切です。
老犬になると舌がうまく使えないことで、ごはんが口の端からこぼれやすくなることがあります。
実は、舌は食べ物の味を感じるだけでなく、口の中の食べ物を食べやすいよう運ぶ機能を持つ器官です。
そのため、舌がうまく使えなくなると、食べ物を口の中で自由に移動させられなくなり、口の外に出てしまいやすくなります。
また、食べ物を思うように食べられないストレスから、食べるのが苦痛になり、食欲の低下にもつながることがあります。
舌がうまく使えない老犬は、食べ物や唾液が気管に入って誤嚥性肺炎を起こすリスクが高まります。
誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液など本来は食道を通るべき物を誤って気管側に送り込んでしまうことで、肺に炎症が生じる病気です。
食道と気管は並んで走っていますが、健康な犬は誤嚥を起こさないように呼吸と飲食でそれぞれ使い分けています。
しかし、舌がうまく使えない老犬の場合、食べ物を食道ではなく気管側に送ってしまうリスクが高まり、誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。
老犬で舌がうまく使えず食べにくい・飲みにくい状態が続くと、食べ物や水を十分に摂取できなくなり、栄養不足や脱水症状を起こすことがあります。
適切な量が準備されていても、食べようとしてこぼしてしまうことで、実際に口に入るごはんの量が少なくなり体重減少や栄養不足に陥ります。
また、舌をうまく使えないため食べるのに時間がかかり、精神的・身体的負担により食欲が落ちて食べる量が減ることも、栄養不足や脱水症状につながる原因です。
愛犬が高齢になり、舌がうまく使えていない場合は、主に次のような対処法を試してみましょう。
柔らかいフードや流動食を食べさせる
フードの食器を少し高い場所に置く
口腔体操をして舌を鍛える
舌が使えない症状が直接命に影響を与えるケースは多くありませんが、放置すると誤嚥性肺炎や栄養不足といったリスクにつながるため、愛犬の食事や筋力維持が大切です。
舌をうまく使えていない様子が見られる場合は、愛犬が食べやすいフードを選んであげましょう。
舌で食べ物を動かして咀嚼しなくても食べやすい柔らかいフードや、流動食がおすすめです。
特に流動食は、歯周病などで歯がない老犬でも無理なく食べやすい食事で、舌がうまく動かせず噛めない場合にも安心して与えられます。
こぼさず食べられるようになると食べる意欲が湧きやすく、食欲増進につながり、愛犬の健康の維持・増進にもつながります。
食器の位置を少し高い場所にしてあげることで、舌がうまく使えない愛犬でもごはんを食べやすくなります。
若い頃は問題なくても、老犬になると首を下げて低い位置からフードを食べることが難しくなったり、食べ物が気管に入って誤嚥を起こしてしまったりすることがあります。
犬にとって食べやすいのは、首を少し下げた姿勢です。
食器に高さをつけることで飲み込みやすい姿勢で食べられるため、食べ物の逆流や誤嚥を防ぎやすくなります。
老犬の舌がうまく使えないのは、筋力の低下や口腔内のトラブル、脳・神経の障害などが原因です。
病気が原因でない場合でも、症状を放置すると十分な量のごはんや水を摂取できずに栄養不足や脱水症状を起こしたり、誤嚥性肺炎につながったりすることがあります。
リスクを回避するためにも、食事内容や食べる場所の工夫、舌や口周りの筋肉を鍛える口腔体操の習慣が大切です。
また、病気のサインを見つけたら、できるだけ早く動物病院で診察を受けましょう。
早めに不安を解消することで、飼い主も愛犬も安心して過ごせるようになります。


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